季刊やよい20号

記念号

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季刊やよい20号
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季刊やよい20号を祝して 

岩国の明るい未来を創る会 会長 原田俊一

弥生会がスタートして五年の歳月が経ち季刊やよいの二十号が発行されますこと、心よりお慶び申し上げます。
女性のみの市民有志のグループが、純粋に岩国市の明るい未来創造のために結束して活躍され、数々の成果を上げられている事は素晴らしいことであります。
そして、その会報「やよい」が、季刊として営々と発行されていることは画期的であり、真の市民運動の鑑であります。
岩国市は、多面的で潜在的魅力を内包しています。例えば、玖珂盆地は縄文・弥生時代よりの古代郷であり、その史実は素晴らしいものがあります。錦町には、清流渓とブナ山があります。
この様な地方都市の魅力を有機的に結び、心の癒しの里創り等女性ならではの「弥生会」の意見が季刊やよいを通して提案され、会員の円滑な意思疎通が図られ、多面的で文化的な豊かな交流都市が実現するよう努められることを祈ります。


木の芽照る弥生の月の光うけ

岩国の明るい未来を創る会「弥生会」 会長 二宮信子

岩国の明るい未来を創る会の女性部会を発会して五年目を迎えました。同時に季刊やよいも第二十号を発刊するという嬉しい報せです。やよい発刊にかかわられた編集委員の皆様にエールを送ると共に、市長様はじめたくさんの方々から御寄稿、ご協力をいただき感謝を申し上げます。又、発送にお力をお貸し下さった会員の皆様方、ありがとうございました。
ものの芽のみな芽ぶく三月に発会するので「弥生会」と名づけた五年前の大きな喜びがよみがえります。福田市政二期目も一年が過ぎました。今岩国は明るい未来に向かって着実に進んでいます。私達の選んだ道が間違っていなかったことに自信を持ちましょう。
弥生会の目的に向かって私達で出来ることを見つけて活動しましょう。五年前の熱い思いを忘れないで。


女性の活躍に向けて

農林水産大臣林芳正令夫人 林裕子(山口大学大学院技術経営研究科准教授)

昨年のロンドンオリンピックではレスリングの吉田沙保里選手、なでしこジャパン等多くの女性アスリートの活躍がありました。また、東日本大震災においても沢山の女性ボランティアが働き、日本人女性の強さや礼儀正しさを世界へ発信する機会となりました。
 しかし、世界経済フォーラムの男女格差の報告書によれば、世界135カ国中で日本は総合101位、企業の女性取締役数や男女の収入格差をはかる経済分野は102位、政治は110位という低い水準にあります。同様の水準であった韓国では懸命に女性の地位向上の政策が取られ、朴大統領の就任で益々上昇気流にあります。女性への期待は世界的にも大きく、2011年のAPECの会議ではヒラリークリントンが「男女のギャップを埋める事で世界のGDPが14%増加する」ことを指摘、東京でのIMFの会議でラガルド専務理事が「女性が日本経済を救う」ことを強調しました。実際に、多様な女性の視点から新しい商品開発等の多くのイノベーションが実現しています。
 日本政府は2020年までに指導的な立場の女性を30%にするという目標を掲げていますが具体的な取り組みが必要です。例えば、ノルウェーでは公的な地位や委員会で両性共に最低40%いなければならず、企業では女性取締役が40%いない会社は上場廃止で、政治では主要7政党中5政党が女性党首です。このようなクオーター制を始め、公共調達の女性企業優遇、数値の見える化、育児や介護、ワークライフバランス、ワークシェアリング等の環境整備、ロールモデルの発掘、法整備等の手法での加速化が必須です。
 一方、女性側では責任が重くなるので管理職や重要な役割を断るケースもあります。しかし、せっかくのチャンスを見過ごしていては事態の改善はありません。自分が責任ある職を引き受ける事によって、次に繋がっていくことを意識して、勇気を持って前に出ることが大事です。女性の活躍に向けて弥生会の皆様のリーダーシップと今後のご発展をご祈念申し上げます。


ほほえみから‥‥

衆議院議員外交部会長岸信夫令夫人 岸智香子

在米当時 友人たちと
在米当時 友人たちと

「季刊やよい」20号誠におめでとうございます。
日頃より主人、岸信夫をお支えいただきまして心より感謝申し上げます。
 岩国錦帯橋空港が開港し、選抜高校野球も県代表が岩国商業でした。私も若い力を応援に甲子園までまいりまして、熱い気持ちにさせていただきました。まさに「岩国の明るい未来を創る会」の名の通り、なんだが明るくなってまいりました。飛行機は、グアム、ハワイへはチャーター便を飛ばす予定はあるらしいですが、今後台湾や韓国、東南アジアにも行けたらいいですね。人や物の出入りがあれば、より市にとっても良い方向になると思います。それには受け皿となる私達にも準備は必要かもしれません。
私どもは結婚し二年目に、当時主人は 商社勤務でしたので、アメリカ駐在に出ました。二人の息子を、アメリカで出産し子育てもしました。言話、文化が違う場所で、また家族、友人がいない環境で子育てするのは、心細く大変なものですが、その人を取巻く環境によっては、一変するものです。私も実際多くの外国の方々の優しさ、お支えに助けられました。ですから私は、今でもどこの国のどこの出身かというような事に、先入観を持たないようにしております。岩国には基地があります。今すぐ変わらないものでしたら、これはチャンスを生かし、一人一人が出来ることを努力して、米軍の家族のヘルプを出来る機会、交流を多く持ちたいものです。お子さん方にほほえみかけるだけでもいいし、出来ることから始めてみましょう。私達の小さな心配りから日本好き、岩国好きをもっと増やしてみたら、必ずそれは私達に返ってくるような気がします。
 岩国生まれ、岩国育ち、これはとても大切なことですが、伝統を守りながら、私達が得意とする優しい気持ちを持って閉じてしまわず前向きに行動してゆきましょう。何かが生まれ変わるかもしれません。まずはほほえみから…。


行動と意思に感銘

山口県知事山本繁太郎令夫人 山本久仁子

麻里布地区清掃に来岩された折に
麻里布地区清掃に来岩された折に

花冷えの季節が過ぎ、私たちの住む宿舎の周りもお子さんたちの姿が増えて春らしくなってまいりました。
 弥生会の皆様にはいつも力強いご支援をいただき心より感謝申し上げます。
 皆様との出会いは平成二〇年の弥生会の開設をお祝いする会でした。その時主人と私を紹介していただきました。それ以降ずっとおつき合いしていただいております。私にとりましては選挙に向けての初めての行事でしたので、弥生会の歩みと私自身の歩みを重ね合わせて感慨深いものがあります。
 ふるさとを良くして「もらおう」ではなく、自らの行動で良くして「行こう」という皆様の姿勢に深く感銘を受けました。皆様のその姿勢が、事無かれ主義でだらだらと日々を送っていた私を覚せいさせて下さいました。皆様と共に過ごしたボランティア活動や行事は私の宝物です。
 主人にとりましても皆様と共に歩んだ五年余りは大切な財産です。皆様と共に学び教えていただいたことは全て主人が知事として県政にたずさわる上で大きな支えとなっております。
 どうかこれからも変わらぬご意見ご指導をたまわりますようよろしくお願いいたします。


夢持つ子を育てる

岩国市長福田良彦令夫人 福田朋江

平成24年度弥生会総会
平成24年度弥生会総会

「季刊やよい」の第20号記念号の発行、そして、弥生会もこの春、発会5周年を迎えました。大変嬉しく喜ばしいことです。岩国の今を、そして未来を考えての活動が確かな実績となってきていることを実感いたします。これからも一会員として、皆様とともに、頑張ってまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。
さて、昨年12月には岩国錦帯橋空港が開港いたしました。私達の長年の願いであり、夢であった空港が好スタートし、3月末には早くも搭乗者が10万人を突破しました。私自身はまだ搭乗する機会はありませんが、子どもたちを連れて、何度か飛行機を見に行きました。その時の子どもたちの喜びようといったら、飛行機から下りてくるお客さんを数えてみたり、パイロットやCAさんに手を振ってあいさつをしたり、給油の様子までも目を輝かせて見ていました。こんな様子を見て、空港が子どもたちに夢を持たせてくれているのだなと思いました。子どもたちや若い方たちが視野を広げ、夢を大きくもって羽ばたいてほしい・・・夢の持てる子どもたちを育て、見守っていくことが私の夢のひとつです。岩国錦帯橋空港は東京そして世界へとつながります。多くの人が空港から夢を持って飛び立っていく事を願うとともに、弥生会の今後さらなる飛躍を心より願っています。