この度、岩国祭りのバザー収益金を
岩国市本郷山村留学センターへ寄贈した。
佐古三代治所長は
「書籍代と元気な子どもたちばかりですから、傷んだ畳の表替え費用に充てさせていただきます。
このような寄付は開所以来始めてで、ありがたく使わせていただきます。」と喜んでいただいた。
岩国本郷山村留学センターは27年前当時の本郷村時代に過疎化で存続も危ぶまれる地域の教育を活性化させるために始められた。
留学生は北は茨城から南は沖縄まで、延べ500名近くにもなる。
ぜんそくやアレルギーの子どもたちの転地療養や自然の中で共同生活を体験させたい等、理由は様々であるが、最近は不登校改善のためと言う子どももいるそうだ。
親が山村留学センターに賛同し、兄弟や従兄弟どおしが留学しているそうだ。
現在は小学校5年生から中学校3年生まで女子5人男子14人が生活している。
長期休暇以外は土日祝祭日も朝6時半から中学生の就寝時間22時半まで、規則正しい生活を送る。食事は調理員さんが3食作るが、掃除や洗濯は自分でするのだとか。
この日も、たたんだ洗濯物が並べて置かれていた。(取り込み、たたんで並べるのは指導員)
佐古所長は
留学生の子どもたちはここで生活しているため、家庭と同じです。
すべてが毎日で休みはありません。
給食の調理員さんにも朝7時からの朝食や夕方6時からの夕食、土日祝日は昼食も必要なので大変無理を言って、協力して頂いており、雇用期限が来てもおいそれとは人は集まりません。
そこの所を、お役所仕事にならずに、岩国市に理解して欲しいです。
最近は永年不登校だったという子どももいますが、ここに留学することが決まった子どもは、次の日から登校していきます。環境を変えると子どもは変わるのです。
と話してくれた。
この27年間の成果ではと思うことが、指導員に広島から8期から12期在所した沖田真里亜さんと防府から11期12期在所した松籠正樹さんがいることだ。
18日は、沖田さんは小学生を引率して広島へスキーに出かけて留守であったが、松籠さんは学校から戻ってきた中学生とお兄さんのように接していた。
松籠さんは、「自宅へ戻ってからも、度々顔を出していた。転職を考えていた時、佐古先生からに誘っていただき、今年から指導員をしています。」と話していた。
佐古所長は「みなさんにもっと、山村留学センターのことを知っていただきたい。是非、時間を作って、本郷まで遊びに来てください。」と話した。