弥生会広報委員会座談会

福田市政2期目への期待

 先ごろ行われた岩国市長選挙で福田良彦市長が再選されました。私たちは明るい未来を創る会として福田市長の2選を心より期待し、応援してまいりました。
 僅差だった初当選に比べ、今回は1万1千票差という堂々の得票でした。やはり、福田市長で良かったという市民の評価だと思います。
 今回、福田市長は「夢をかたちに」を掲げ、1期目から引き続き、懸案事項の継続的な対応を訴えられました。1期目は何しろ、急な選挙でしたが、今回は再選を目指す戦いでした。選挙戦を振り返りながら、福田市政2期目に期待することを広報委員を中心に座談会方式で語り合いました。
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 K 何はともあれ、良い結果が出て安堵いたしました。
 T 再選は間違いないと信じてはおりましたが、結果が出るまでは不安なものですね。それが、投票が締め切られた途端に「当確」と報じられましたからね、圧勝と言ってもいいと思います。
 N 改めて確認のために申し上げますが、私たちは福田市長の後援会組識ではありません。岩国の明るい未来を創っていこう、生み出していこうと結成され、活動して参りました。
 前市長時代、岩国市は大変困難な状況を迎えていました。これではいけない、子や孫たちに明るい未来を与えるために何とかしなければと、やむにやまれぬ思いで立ち上がったことを、まるできのうのように思い出します。
 それを託す人物として、福田市長が衆議院議員の議席を投げ打って市長選に打って出られたことを今でも本当に感謝しているのです。この4年間を振り返り、ああ、私たちの選択は間違いなかった、誤りではなかった、本当に良かったとつくづく思います。
 S 私も同感です。それまでの岩国市は不毛な対立の中にありました。ものごとが何も決まらず、市政が混乱していました。無作為によって岩国市はまちづくりで大きく遅れをとっていましたね。
 A この4年の市政は、福田市長が「子育て日本一」の市政を掲げてくださり、私たち子育て中の母親からも高い評価の声を聞いています。何と言っても、子育ては経済的にも、肉体的にも、精神的にも大変なんです。いま、日本の人口は減り続けていますね。それが不景気の主因にもなっているとも聞きました。子ども医療費の無料化や学校校舎の耐震化前倒しなど、子育てに優しい市政運営をしてくださることが育児をするのに大きな励みになります。
 K 高い評価を得ている市長さんですが、始まった2期目に向けて皆さんの期待、要望はありますか。私は、1期目はこれまで放置されてきた諸々の事柄の修復等で追われてきたのではないかと思います。いよいよ2期目から、真の福田カラーが出るのではないでしょうか。
 T 一番は地域の活性化ですね。民間空港も、福田市長のおかげでいよいよ本年開港という運びになりましたが、この空港を核にして地元産業を盛んにし、さらに新しい事業を呼び込み、雇用の場を増やしてほしいですね。せっかく、子どもを育てても、働く場がないばかりに外に出ていってしまう。そんな情けないまちでは困ります。
 N 私は文化、観光面にメリハリの利いた政策を期待したいと思います。空港ができてビジネス利用は増えるでしょうが、岩国に行ってみたいと思わせる何かがないと、観光利用は伸びないのではないでしょうか。
 岩国にはたくさんの歴史的人物や偉人もいらっしゃいます。今年は名誉市民条例に基いて、数学者の廣中平祐さん、芸術家で東京スカイツリーのデザインを監修された澄川喜一さんの、お2人に名誉市民になっていただく動きもあるようです。お2人とも、それはそれは世界に名を挙げられた方ですから、顕彰する場をぜひ創って、もう一つの観光の目玉にしたいですね。
 S それはいいですね。過去の偉人の方々もぜひ紹介したい。作家でデザイナーだった宇野千代さんは今もって人気があり、川西の生家には東京をはじめ、各地からファンが訪れていますし、発明家の藤岡市助さんは日本で初めて電灯をともし、東芝の創設にもかかわっていらっしゃる。そんな方々を紹介する場はぜひほしい。吉川家の歴史についても、もっと子どもたちが学ぶ機会をつくりたいと思います。
 A どこにも負けない教育力を持つまちにしてほしいという願いもあります。いつか、文科省の全国テストで岩国の子どもたちの成績がずいぶんと低レベルにあったと聞きました。その後の努力で向上しているそうですが、やはり、行政の意識と努力で子どもたちの成績も変わってくるのですね。
 K その通りですね。昔から大切にしてきたものを、子どもたちに伝えていく伝統教育も重要だと思いますよ。それが、家族、親、兄弟の絆を深めることもあるでしょう。
 N 大変有意義なご意見をうかがいました。こうしたことを、ぜひ福田市長さんもまじえてお話したいですね。